広電バスの24762号車

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昨年夏に広島バスの1106号車をご紹介し、秋には広島交通の891号車をご紹介いたしました。広島バス、広島交通とくれば、その次には…当然広電バスですね!
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今回ご紹介する西風新都営業課所属の24762号車は、な、なんと『新型の広告』を付けています!市内~修道大学・市立大学・五月が丘方面を走行するこの車両の広告は、デザイン的にかなりのインパクトがあるかと思います(笑)。

早稲田のバス車体広告の基本は『右側』です。その理由は、右側にはドアがなく、3メートル以上の巾の大きな広告が可能だからです。そのためこれまで多くのバスに右側の広告を付けてまいりました。大きな広告を左側に付けた場合には、残念なことにドアとの継ぎ目で広告のデザインが切れてしまうのがこれまで大きな問題でした。早稲田の伝統的な広告デザインは細かい文字も多いため、切れた部分があると困るのです。
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その問題のひとつの解決策として、このようなやや小型の左側広告を付けた車体もあります。広電バスだけでなく広島バス・広島交通の車体にもこの広告を付けていますので、市内・郊外いろいろなところでご覧いただけることがあろうかと思います。ちなみにこの車両は東観音台線を走る14821号車です。
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この左側広告は車両を選びません。この車両は四季が丘線を走る14778号車ですが、入口が4枚折戸でその分車体の広告面積が小さくても、まったく同じ広告が問題なく付けられます。
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しかし、どうしても大きな左側広告も実現したくて(笑)、デザインの発想を変えました。1つの広告だとドアの部分で切れてしまうのなら、「いっそのこと大型広告契約のスペースに広告を2つ並べてしまえばいい」と考えたのです。これにより、ドアを開けた時でも2つの広告が1つになるだけでデザインは保たれることになります。車両ごとにドア巾のサイズや取手の位置などが微妙に違いますが、車体側とドア側でそのバスに合わせて別々にデザインすると考えるととても簡単になります。これは24762号車のテンプレート図にデザインを配置したもので、「たった1台」のためのオリジナルデザインです。
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1台のためにその都度オリジナルデザインを起こすのなら、無理にデザインを統一する必要もないわけです。例えば、これはくすのき台線を走る24763号車で、車体側のデザインを24762号車とは変えてみました。
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この24755号車は24762号車と同じ五月が丘線を走るのですが、こちらはドア側のデザインをあえてシンプルにしています。早稲田の左側大型広告は24762号車のデザインを基本としつつ、このように1台1台に愛情を込めてデザインのバリエーションを考えております。

今回は広電バス24762号のご紹介とともに、新型広告のご紹介をさせていただきました。本日ご紹介した車両以外にもこのような広告を付けた車両が皆様のお近くを走ることがあろうかと思いますので、なにとぞよろしくお願いいたします。

by waseda-jblog | 2017-05-20 10:50  

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